Naive Flora Tattoo
ジャーナル

蝶と花のタトゥー、意味とデザインのヒント

紫の花にとまるオレンジ色の蝶、蝶と花のタトゥーの参考写真

ほぼ毎週、花にとまった蝶の写真を保存して「これ、タトゥーにできますか」と送ってくださる方がいます。花以外でいちばんよく届くモチーフが蝶です。考えてみれば当然かもしれません。花は「場所」で、蝶はそこに「訪れてくるもの」だからです。

蝶が選ばれ続ける理由

いちばん多く聞くのは「変化」です。しんどい一年を越えた方、仕事を辞めた方、ひとつの章を閉じた方が、次の自分がもう始まっているという小さな印を欲しくなる。芋虫が蝶になる話が有名なのには理由がありますし、目の前の椅子に座っている方の口から聞くと、やっぱり心に残ります。

二つめは「記憶」です。近くをひらひら飛ぶ蝶は、大切な人が挨拶に来てくれたのだと考える家庭も多いですよね。おばあさまのため、友人のために、と静かに彫った蝶も何度かあります。デザインの中にそれを示すものは何も入れません。知っているのは身につけている本人だけで十分です。

そして、物語がまったくない場合もあります。蝶が好き、色が好き、腕に一匹ほしい。それだけで理由として完成しています。それ以上深い理由をこちらから尋ねることはありません。

蝶にはとまる場所が要ります

蝶と花の相性がいい理由はとても単純です。蝶だけだと、地面がなくて宙に浮いてしまいます。下に花を、小さな一輪でも置くと、作品全体に重さと向きが生まれます。二つを組み合わせて描くとき、私たちが見ているのは次の点です。

  • 羽がとまるものを用意する。 茎、花びらの縁、葉が一枚でも構いません。着地点の気配があるだけで、図柄が肌の上で漂わなくなります。
  • 蝶に向きを持たせる。 羽が上向きなら「これから来る」、下向きなら「休んでいる」と読めます。この選択は色よりも雰囲気を左右します。
  • 上に余白を残す。 羽の上の何もない肌も図柄の一部です。詰め込みすぎると、飛んでいるというより閉じ込められて見えてしまいます。

もうひとつよくお伝えするのは、左右の羽を完全な鏡写しにしないことです。左と右のわずかな違いこそが、手で描いた蝶を印刷ではなく生きたものに見せてくれます。

赤と黄色の花にとまる色鮮やかな蝶、暖かな日差しの中で

色のこと、羽の省略の仕方

本物の羽には何百枚もの細かい鱗粉があります。それを写し取るのが私たちの仕事ではありません。naive スタイル(素朴で絵本のような画風)では、羽は「形」になります。平らな色のかたまりがいくつか、縁に沿った点の列、そしてわざと少し揺れた太い輪郭線。離れて見れば蝶、近づけば絵。このバランスが好きなんです。

色はたいてい三色か四色で止めます。黒で縁取ったオレンジは王道です。中心を暖色にした青がいちばんご依頼の多い組み合わせ。ピンクと黄色の二色は小さめのサイズがよく似合います。小さな作品にそれ以上入れると、形どうしがぶつかり始めます。

正直なところもお伝えします。色は黒い線より早く柔らかくなります。原因は時間ではなく日差しです。外によく出る肩の色蝶は、同じ図柄でも腕の内側より早く褪せます。問題ではありませんが、位置を決めるときに知っておく価値はあります。詳しくは カラータトゥーを鮮やかに保つ記事 にまとめました。

静かなバージョン

緑の葉にとまる、黒い模様の入った淡い色の蝶

鮮やかなものを望む方ばかりではありません。よくお作りする控えめな形もあります。淡い色を一色だけ、細い線、羽は広げずに閉じた姿で、手首や腕の裏に小さく。閉じた羽は過小評価されていると思います。描く線が少なく、小さいサイズでも長持ちし、広げた姿にはない静けさがあります。

そのサイズになると、ほかの小さな作品と同じ約束事が効いてきます。線は少なく、間隔は少し広く、十年動き続ける肌の上で生き残れない細部は入れない。小さめをお考えなら、小さな花のタトゥーの記事 に書いたことが、蝶にもほぼそのまま当てはまります。

蝶が似合う位置

蝶は幅と高さがだいたい同じなので置きやすく、長い茎の花では入らない場所にも収まります。よくおすすめするのはこのあたりです。

  • 肩甲骨。 羽をしっかり広げる余裕があり、背中の形そのものが羽に浮遊感を足してくれます。
  • 前腕の内側または外側。 自分から見やすく、治りやすく、あとから足す花とも並びが良い場所です。
  • 足首やふくらはぎの裏。 小さな作品にぴったりですが、靴や擦れがあるぶん、治るまで少し辛抱が必要です。
  • 肋骨や腰の横。 いちばんプライベートな選択肢で、あの曲面は飛んでいる途中の蝶によく合います。

サイズについて。羽の模様をはっきり残したいなら、羽を広げた幅を四から五センチほど確保してください。三センチを切る場合はこちらで意図的に省略します。輪郭ひとつと色のかたまり一つか二つだけ。羽の中の細かい模様は治る過程でつぶれ、にじみになってしまうからです。耳の後ろは写真では素敵ですが、細部を保つのがいちばん難しい場所なので、そこのデザインはあえてシンプルにしています。

よくいただく質問

蝶のタトゥーはありふれていませんか

人気なのは事実です。でも同じものを二度描いたことは一度もありません。下の花も、色も、角度も、大きさも、毎回違う方から出てくるからです。人気のモチーフで、絵は自分だけのもの。そこに引っかかったことはありません。

あとから周りに花を足せますか

できます。作品を育てていく方法として、いちばん素敵なもののひとつです。その可能性があるなら初日に教えてください。周りに余白を残して蝶を配置しますので、あとから花が来ても構図が窮屈になりません。

どれくらい時間がかかりますか

花を添えた小さな蝶なら、ステンシルを描いて体に合わせる時間も含めて一時間から二時間ほどです。色を入れる分、線だけより少し長くかかります。大きめの花と組み合わせる場合は、一回で終わるか二回に分けるかを正直にお伝えします。

ご希望の方へ

@naive.flora.tattoo の DM に、保存した写真と、だいたいの位置と大きさを送ってください。参考画像をなぞるのではなく新しく描き起こしますし、そのサイズでは無理だと思えば正直にお伝えします。まず眺めたい方は、フラッシュカタログ に蝶や小さな花のデザインが揃っています。

お店は Chatuchak の Sena Nikhom、Phahonyothin 32/1 にあります。毎日 10:00 から 20:00 まで、฿1,500 からです。保存した写真とざっくりしたイメージだけ持ってきていただければ十分です。🦋

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