Naive Flora Tattoo
ジャーナル

散らばる星のタトゥー|肩から腕へ広がるステッカー風ミニタトゥー

2026年10月19日

肩から二の腕に散らばる星のタトゥー。赤とピンクの小さな星、赤い三日月、青い稲妻とループ、窓からの縞模様の光

写真の縞模様の光は、スタジオの窓のブラインドから差し込んだものです。その下にあるのは、できたばかりの小さな星や月、稲妻たち。肩のてっぺんから二の腕にかけて、十数個のミニカラータトゥーが、ステッカーの袋をひっくり返したように散らばっています。✨

こういうデザインは scattered tattoo(散らばりタトゥー)や sticker tattoo(ステッカータトゥー)と呼ばれています。今回はこの作品をどうデザインして配置したか、そしてよく聞かれる「これってY2Kですか?」という質問にもお答えします。

ご依頼:かわいい小さなモチーフを腕に散りばめたい

お客さまが持ってきてくれたのは、絵というより雰囲気でした。小さくてかわいいエレメントを腕に散らしたい、明るい色で、気負わない感じで。そこで、ひとつの家族のようになじむ形をセットで描きました。五芒星、三日月、稲妻、くるっとしたループ、そして小さなドットです。

どれもいつも通り手描きで、線を少しだけゆらして、プリントではなく落書きのような表情にしています。このテイストが気になる方はドゥードゥルタトゥーの記事もどうぞ。

手袋をした手が、星や月、稲妻の小さなステンシルをハサミでひとつずつ切り分けている様子

星ひとつずつに、専用のステンシル

大きな一枚絵なら、ステンシルは一枚で済みます。でも散らばりタトゥーではそうはいきません。肩は丸くて、しかもよく動く場所なので、一枚のシートだと配置全体がゆがんだり伸びたりしてしまいます。そこでセット全体を印刷してから、ハサミでひとつずつ切り分けました。

切り分けた星やループのステンシルを、二の腕に一枚ずつ貼ったところ

ここからが一番楽しい時間です。一枚ずつ肌に貼って、少し離れて眺めて、星を少し上へ、月の向きをくるっと変えて。マス目のように並ばず、ふんわり自然な間隔になるまで調整します。いちばん小さなドットのいくつかは、肌に直接しるしをつけました。全体の散らばり方にお客さまが納得してから、施術スタートです。

小さなパーツを、ひとつずつカラーで

こうした小さなモチーフは一つひとつは早く彫れますが、アウトラインや陰影でごまかせない分、ぶれない手とくっきりした発色が大切です。使ったのは鮮やかな赤、ショッキングピンク、深い青、やわらかな紫。形はどれも太めでシンプルにして、年月がたって肌になじんでも読み取れるようにしています。

肩の小さな星にマシンで色を入れているクローズアップ。周りに紫のステンシルの跡

肩に顔を近づけて、散らばった小さなパーツを彫るアーティスト

お客さまには腕を預けて横になってもらい、肩の上をひとつずつ進んでいきました。

ブラインドの窓辺での施術風景。腕を預けて横になるお客さまと作業するアーティスト

で、これはY2Kタトゥーなの?

半分正解です。正直にお話しすると、この配置のしかた自体には別の名前があります。散らばりタトゥー、またはステッカータトゥーは、ひとつのエリアに小さな独立したモチーフをゆるく散らすスタイル。2026年のトレンド記事でも、あるタトゥーアーティストが特にリクエストの多いデザインのひとつに挙げています。一方のY2Kは、1990年代後半から2000年代初めのムードを借りた美意識のことです。

  • Y2Kのモチーフ:星、キラキラ、ハート、蝶、小さなアイコン。2000年ごろのシールや筆箱、携帯ストラップでよく見たものです。
  • Y2Kの色:キャンディのような鮮やかな色やパステル。ときにはグリッターやクロームも。
  • ステッカー風・散らばり配置:小さなパーツをたくさん、肌の余白をたっぷり、背景でつながない。

この腕は、Y2Kのモチーフとキャンディカラーを借りて、ステッカータトゥーとして並べたもの。アイデアを探すなら「Y2K star tattoo」「sticker tattoo」「scattered tattoos」で検索してみてください。どれでも近いものが見つかります。

自分だけの散らばりタトゥーを計画するなら

  • 形は小さな家族にしぼる。3から5種類のモチーフをサイズ違いでくり返すと、20種類バラバラよりも落ち着いて見えます。
  • 色数をしぼる。3、4色にすると、全体がひとつの作品に見えます。
  • サイズと間隔に変化を。大きめの星と小さなドットを混ぜて、等間隔の列は避けましょう。
  • 小さくしすぎない。細かすぎるディテールは、インクがなじむにつれてぼやけることがあります。シンプルな形がいちばん長持ちします。
  • 余白を残す。あとから星をひとつ足すのも、いつでもできます。

散らばりタトゥーはパッチワークタトゥーの近い親戚で、もっと小さく、もっとゆるやかなもの。小さなパーツの鮮やかな色は日差し対策も少し必要なので、カラータトゥーの色を長持ちさせる方法もチェックしてみてください。

白いブラインド、赤いデスクライト、植物のある明るい施術室

赤いデスクライト、赤いふちの丸い鏡、植物、レコード棚があるスタジオの一角

この作品が生まれた部屋をちょっとだけ。大きな窓に白いブラインド、赤いデスクライト、赤いふちの丸い鏡、レコードの棚。晴れた午後はブラインドが部屋じゅうに光の縞をつくってくれて、カバー写真の縞模様もそこから生まれました。

散らばりタトゥーのよくある質問

散らばりタトゥーはどのくらい時間がかかりますか?

パーツの数と大きさによります。ひとつずつは早いのですが、ステンシルをていねいに配置する時間も必要で、そこは大事にしたいところです。入れたい場所とだいたいの個数をDMで教えてもらえれば、目安をお伝えします。

あとからパーツを足せますか?

はい。それがこのスタイルのいちばんの魅力です。新しいパーツが入る場所が残るように、余白も計画に入れておきましょう。

星じゃないとだめですか?

まったくそんなことはありません。ハート、花、小さなフルーツ、ちいさな猫など、シンプルな形ならなんでも合います。お店のフラッシュと組み合わせても、オリジナルタトゥーデザインをお願いしてもOKです。

完成したステッカー風の散らばりタトゥー。二の腕にカラフルな星、月、稲妻、ループ

あなたの腕にも、星をひとふり

当スタジオのタトゥーはすべて手描きで、こんな小さなカラー作品は私たちが特に好きなもののひとつです。料金は ฿1,500 から、サイズと個数によって変わります。かわいい形をもっと見たい方はフラッシュタトゥーデザインへ。スタジオは Chatuchak の Phahonyothin 32/1、毎日10:00から20:00まで営業しています。

入れたい場所の写真と好きな形をInstagram @naive.flora.tattooに送ってください。一緒に散らし方を考えましょう。⭐

記事一覧ホームへ戻る