タトゥーの色と肌のトーン · 長くきれいに残る色選び

DMでいただく質問のなかで、いちばん好きで、いちばん短く答えにくいのがこれです。この色、わたしの肌にのせてもきれいに見えますか。とてもいい質問で、正直に答えようとすると「はい」「いいえ」より少しだけ長くなります。
ほとんどの色は、ほとんどの肌にのせられます。ただ、下にあるものによって見え方が変わるだけなんです。その仕組みがわかると、色選びは賭けではなくなって、制作のなかでいちばん楽しい時間のひとつになります。
肌は紙のようなもの · そして真っ白ではありません
タトゥーのインクは、キャンバスの絵の具のように肌の上にのっているわけではありません。少し光を通す薄い層の下、真皮のなかに落ち着きます。その薄い層にはもともと色があるので、使った色はいつもやわらかいフィルター越しに見えることになります。同じ黄色でも、ある腕では明るく弾み、別の腕ではやさしく落ち着いて見えます。どちらも失敗ではありません。
そのフィルターを決めるのは二つです。ひとつは肌の明るさや深さで、インクを通して戻ってくる光の量が変わります。もうひとつはアンダートーン、つまり肌の下に静かにある色で、黄みのある温かいトーン、ピンクみのある涼しいトーン、オリーブ寄りのニュートラルなトーンに分かれます。どの色がなじみ、どの色が少し浮くかはここで決まります。
アンダートーンは10秒でわかります
難しい道具はいりません。窓の近くに立って、お店の照明ではなく自然光のもとで、次の三つを見てみてください。
- 手首の内側の血管が緑っぽく見える、ゴールドのアクセサリーが似合う、日焼けしても赤くなりにくい方は温かいアンダートーンです。
- 血管が青や紫に見える、ゴールドよりシルバーが似合う、先に赤くなりやすい方は涼しいアンダートーンです。
- その両方が混ざっている、またはオリーブがかっている方はニュートラルで、たいていの配色が美しくなじみます。
- 肌が深いトーンほどインクを通って戻る光は少なくなるので、淡いパステルは背景に溶け、彩度の高い色ほど生き生きと映えます。
力強く残ってくれる色

十年たっても部屋の反対側からはっきり見える色がいいなら、彩度の高い側を見てください。この系統の顔料は密度があるので、肌から光を借りなくても成り立ちます。元気で遊び心のある作品がきれいに年を重ねるのは、まさにこの理由です。
- ポピーレッドと温かいオレンジは温かいトーンや深いトーンの肌でとても映え、何年もはっきり見えます。
- エメラルド、ティール、コバルトは涼しいトーンと相性がよく、深いトーンの肌でもくっきり残ります。
- マゼンタとベリーピンクはベビーピンクよりずっと丈夫で、落ち着いたあとも表情を保ちます。
- マスタードとオーカーは黄色の温かさを持ちながら、残り方がずっと安定しています。
ちょっと工夫が必要な色
白のハイライト、淡いパステル、鮮やかなレモンイエロー、ライトグレーは繊細なグループです。使ってはいけないという意味ではまったくなくて、わたしもよく使います。ただ、少し作戦が必要です。わたしは隣に少し強い色を置いたり、やわらかい線で形を支えたりします。そうすると、淡い色が落ち着いたあとでも図柄はきちんと読み取れます。
肌が深いトーンのときは、明るさよりコントラストが鍵になります。肌に対して淡い色をのせるのではなく、色と色を重ねて形そのものに語らせます。そして、どんな色でも平等に褪せさせるのは日光です。毎日の日焼け止めは、どんな高価なアイテムより色を守ってくれます。くわしくは色を鮮やかに保つガイドにまとめています。
スタジオでの色の決め方
ここは驚かれることが多いのですが、写真だけで色を決めることはしません。当日、ステンシルを肌に貼って、気になっている顔料をその横に並べ、窓からの自然光で見比べます。二分もすれば、答えはお互いにはっきり見えています。ナイーブスタイルは形がシンプルで迷いがないので、色にゆとりが生まれるのも助けになります。
- 色は自然光で選んでください。スタジオの照明もスマホの画面も、色については少しだけ嘘をつきます。
- 一色だけを見ずに、デザイン全体で見てください。目が読み取っているのはバランスのほうです。
- どうしても確かめたいときは、隠しやすい場所に小さなテストドットを入れて、数週間後にもう一度見ることもできます。
迷っているときは、まねではなく雰囲気を
好きな配色の参考画像を3枚から5枚ほど保存してきてください。スカーフでも、カフェの壁でも、市場の花束でもかまいません。そのままコピーするのではなく、雰囲気を読み取ります。そこから、写真の誰かのものではなく、あなたと、あなたの肌のためのパレットを組み立てていきます。
バンコクの小さなスタジオでやっているのは、結局このことだけです。鮮やかな花、やわらかい手描きの線、そして色を急いで決めなくていいだけの時間。タトゥーは長く一緒に過ごすものなので、窓辺で顔料を並べる十分は、いつだって価値があります。
どの色が似合うか気になったら、自然光で撮った肌の写真と、頭のなかにあるアイデアを Instagram の @naive.flora.tattoo まで送ってください。いっしょに考えましょう。配色の参考にフラッシュデザインを眺めていただくのも大歓迎です。どれでも、あなたに合わせて調整できます。
このテーマのフラッシュ花


